のんびりじっくりと

みなさん、こんにちは! ベルーフ研修生のSです。

この度、ある企業の情報システム部に就職が決まりました。
業務は、社内のパソコン管理、ネットワーク管理と
プログラミングを使った業務の効率化などです。

ベルーフに入所するまでの4年ほどは、長い闘病生活だったので、
自分がこのような仕事に就けるとは想像もできなかったです。
就職が決まるまでの約3年間、支えてくれた指導員の方々や
仲間のおかげだと思っています。感謝してもしきれないです。

今回は、この機会に障害のこと、ベルーフに入るまでのこと、
就職にいたるまでの経緯を書いていきたいと思います。

障害名は、ADHDです。
小さい頃から周りに「変な子」とよく言われていました。
片づけが出来ず、忘れ物が多い、「協調性がない」とよく言われ、
周りの大人に怒られ、果ては呆れられる。
家族で出かけては、行く先々でトラブルを起こし、両親に頭を下げさせる。
こんなことがしょっちゅうでした。

今思い返すと、自分が悪いことは分かるのですが、
当時は、悪気もなく怒られるたびに悲しい思いをしていました。

初めてADHDと診断されたのは、大学二年生の時でした。
大学では、高校の頃から好きだった数学を専攻していました。
入学してからしばらくの間、活字がとても苦手でした。
当時は、専門書を読むだけでも一苦労でした。

また、障害特性の先送りもひどかったです。
「やらなきゃ」と思い、教科書を広げるのですが何もできず、
結局1~2時間、ネットで動画を見るなんてことがよくありました。

「どうして自分はこうなんだろう」と思い悩んだことが、
きっかけで精神科を受診して、ADHDと診断されました。
診断された時は、体調が悪いということもなかったので、
それ以上、精神科には通うことはありませんでした。

ADHDと診断されたからと言って何かが変わるわけでもなく、
相変わらず勉強するのは、一苦労でした。
それでも下手の横好きで愚直に好きな数学と向き合い続けました。
そのおかげもあってか何とか大学院に入学することができました。
入学後、周りの優秀な人たちを見ては毎日、落ち込んでいました。

やりたいこと、求められることが上手くできず、
「やらなきゃ、やらなきゃ」と焦りが強くなりすぎて、
気付くとあまり眠れなくなり、立つことができないほどの体調不良になりました。

この頃から、今でも続いている精神科の通院を始めました。
投薬治療を続けながらなんとか大学院は卒業できましたが、
就活をする余裕がなかったので、就職はできませんでした。
卒業後は、実家に戻ってしばらく療養生活を続けていました。

実家に戻ってから半年ほど経った頃、少し体調が回復してきたので、
リハビリがてらに塾講師のアルバイトを始めることにしました。
週2~3日バイトに行って、1~2コマ授業をする。
それ以外は、家で映画をぼーっと見て休む生活を送っていました。

同級生たちが立派に社会人をやっている話を聞いたり、
塾で子供の成長を見たりして、すごく焦っていたことを覚えています。
この頃は、将来に対する漠然とした不安で毎日心が潰されそうでした。

アルバイト生活が3年ほど経った頃、少し体調がよくなり、
「フルタイムの仕事がしたい」と強く思うようになりました。
この頃はまだ不眠症がひどく、いきなり就職することは厳しかったので、
就労移行支援事業所に通うことを決めました。
ネットで色々と調べたり、福祉の方にお話を聞いてもらったりして、
最終的にベルーフへの入所を決めました。

決め手は、データサイエンスやプログラミング教育が充実していることでした。
これなら学んできた数学を生かせると思ったからです。

ベルーフでは、たくさんの事を学ぶことが出来ました。
ITリテラシー、Office、プログラミング、統計学、データサイエンスなどを
学べたことはもちろん、自分や他人との向き合い方、働くための考え方なども
学ぶことが出来ました。

入所した当時、Officeすらほとんど触ったことのない状態でした。
統計学についても、学生時代に数学を専攻していましたが、
あまり勉強したことがない分野でした。
最初は、どれも難しそうでとても不安でした。
それでも指導員の方の「できるようになれるよ」という言葉を
信じて愚直に勉強を続けました。

研修では、分からない箇所をその場で積極的に質問していました。
最初は、恥ずかしさがあったり、「うっとうしいかな」と思ったりしましたが、
指導員の方々はいつも優しく丁寧に教えてくださいました。
そのおかげで今では、プログラミングと統計の基本的な事ができるようになりました。
ベルーフに入所する前には想像もできなかったことです。

また、ベルーフでは資格取得が推奨されています。
入所してからしばらくは、プログラマーかデータサイエンティストの
どちらを志望するのか迷っていたので、どの方向に進んでも良いように
基本情報技術者試験と統計検定2級の両方を取得しました。

資格取得に当たっては、先輩の研修生から勉強方法を教わりました。
障害の特性上、計画を立てることや継続することが苦手なので、
つらくて何度も投げ出しそうになりました。
そのたびに指導員の方に励ましてもらいながら
なんとか試験に合格することが出来ました。

今までやりたいことをやり切れず悔しい思いを何度もしてきたので。
資格に合格したことはとても嬉しかったです。「やればできる」という自信がつきました。

勉強以外の事に関しては、自分との向き合い方を学ぶことが出来ました。
以前は、やりたいことがあると猪突猛進しては、倒れて、また突っ込んでと
そんなことの繰り返しでした。
加えて、何が原因かも自分では分からずにいました。
ベルーフに入所してからは、指導員の方に何度も相談してもらい
自分の疲労のサインをいくつか見つけることが出来ました。

今では、疲れたら意識的に休めるようになりました。
まだ頑張り過ぎて、数日寝込むことがたまにあるのですが、
落差は前に比べるとずいぶんと小さくなりました。

就職活動を始めたのは、約一年ほど前です。
最初は、障害者雇用向けの合同面接会に行きました。
4社ほど面接を受けたのですが、どれも全滅でした。
今年6月にあった合同面接会にも行ったのですが、
前回よりも入念に準備したのですが、同じような結果でした。

就職が決まったきっかけは、ベルーフが毎年開催している総合説明会でした。
そこで今回、就職が決まった会社の方に声を掛けていただけました。
声をかけてくださった理由は、「資格があり、自分で学ぶことができる」、
「プログラミングを長年やっていて数学が大事」と思ったからだそうです。

大学院を卒業してから、色々と上手くいかないことが多かったです。
自分のやってきたことを後悔したり、今やっていることが正しいのか
と悩んだりしていました。
なので、今回仕事が決まり、今までやってきたことに意味が
あったのだと思えてとても嬉しかったです。

大学院卒業から就職が決まるまでの7年間は、本当に長かったです。
壁にぶつかり、苦しくてどうしようもない時期もありました。
それでも今回仕事が決まったのは、ベルーフの皆さんのおかげです。

長い間、本当にありがとうございました。

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